本物の霊能者とニセモノの見分け方?

本城です。

先日、スピリチュアリストとしても有名な美輪明宏氏が、下記の『女性自身』にてインチキ霊能者について語っていました。
「美輪明宏『みんな職業でやってる』とインチキ霊能者を語る」

私はこれを読んで、とくに最後の「もちろん霊能者や占い師のなかにも本物はいますが、本物は膨大なお金を要求したりしません。そんな連中は偽者。嘘八百、ほとんどインチキです」という箇所が引っかかりました。

大金を要求する霊能者などに気をつければ、ニセモノに騙される可能性は低くなるのでしょうか? そんなことはありません。2007年に内閣府が発表した資料によると、霊感商法を含む悪質商法の被害額で最も多い金額帯は1万円以下で、さらに少額帯の5万円以下まで含めれば全体の約40%を占めているのが実態です。

つまりイカサマ師だからといって大金を要求するとは限らなくて、実際は低い金額で騙す手口も多いことがわかります(こういう小規模な詐欺をショート・コンと言います)。金額が低ければ客の警戒心は弱まりますし、もしインチキがばれても、手間を考えて泣き寝入りする可能性もあります。イカサマ師にとっては大金を要求する手口よりも安全なんですね。

また賢いイカサマ師の場合、大金を狙うにしても、最初からその金額を要求するようなことはせず、最初は無料相談や少額での要求から入っていくのが普通です。

これは「段階的要請法」と呼ばれるもので、人は大きな要求をいきなり突きつけられると断る傾向が強いものの、小さな要求から入って、少しずつ要求を上げていくと断りにくくなる、という性質を利用しています。

ですから金額の高い低いを基準に考えるのは、インチキの見分け方として筋がいいとは思いません。

また、不安を煽るかどうかというのも、見分け方としてイマイチだと思っています。もちろんイカサマ師にとって有効な手口のひとつだとは思うのですが、古今東西、イカサマを行ってきたサイキックたちの中には、不安を煽らないタイプもたくさんいました。

むしろそういうタイプの方が、狙った客の周りの人たちも含めて信用させてしまう場合が多く、結果的に手遅れになるケースも多いくらいです。

そういったわけで最後に言わせていただければ、イカサマ師は金額が高かろうが低かろうが、不安を煽ろうが煽らなかろうが、どんなところにもいる、ということです。身も蓋もなくてすみません。

本物の霊能者とニセモノの見分け方?”へ4件のコメント

  1. お代官 より:

    今週でたなんだったかの週刊誌で、江原某がなんか、オセロ中島について何か言ってますね。
    懲りない下衆です。

  2. 本城 より:

    これでしょうか。
    http://jisin.jp/news/2531/3686/
    彼に「自分の理性で考え」と言われても……

  3. 投げ遣りな槍投げ より:

    伊勢白山道というブログはご覧になっていますか?

  4. 本城 より:

    >投げ遣りな槍投げさん
    読んでいません。

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