新刊『昭和オカルト前史研究読本』のお知らせ

本城です。

11月26日(水)に、ASIOS編著『昭和オカルト前史研究読本』(サイゾー)が発刊されます。


2019年に出した『昭和・平成オカルト研究読本』が主に1970年代以降のオカルトに焦点を当てていたのに対して、今作ではそれ以前のオカルトや人物に焦点を当てて論考を重ねました。

今となっては忘れられてしまったり埋もれてしまったりしたものも多く、あまり馴染みのない人物や事象もあるかもしれません。

それでも、そうしたものにスポットライトを当てることで、あらためてその後に続く昭和オカルトなどについて考える際の参考になればと考えています。

目次は以下のとおりです。
書店でお見かけの際は、ぜひお手に取ってお読みいただければ幸いです。

目次

◎はじめに(本城達也)
◎昭和オカルト前史研究序説(原田実)

第1章 超能力・占い・心霊・予言

◎中岡俊哉――怪奇と恐怖のウルトラ怪人物スリラー画報!(幕張本郷猛)
◎霊的現象や超能力と電子工学(原田実)
◎西他石の心霊現象研究と昭和オカルト(藤野七穂)
◎日本でのブーム以前、欧米で「恐怖の大王」はどう解釈されたか(山津寿丸)

第2章 UFO・UMA

◎プレ・コンタクティーたちの肖像(小山田浩史)
◎UMAというジャンルを定着させた小畠郁生(原田実)
◎斎藤守弘――科学と空想の境目に咲いた前衛科学の華(幕張本郷猛)
◎南山宏は日本の超常研究の生き証人にして、生きるレジェンドである(羽仁礼)
◎『逃げろツチノコ』前史――未確認動物史における潜流(黄之瀬寛朗)
◎雪男探検史――学術探検から「夢」の探求へ(黄之瀬寛朗)
◎コラム UFO、心霊、そしてSFへ――昭和プレオカルト古書の世界(中根ユウサク)

第3章 オカルト・精神世界・古代史

◎オカルト批判の先駆的人物だった沖野岩三郎(原田実)
◎聖書や仏典とオカルトを結びつけた山本佳人(原田実)
◎関口野薔薇と十菱麟――昭和30年代の精神世界の探究者たち(中根ユウサク)
◎日本=ユダヤ同祖論は英国=ユダヤ同祖論の輸入だったか(原田実)
◎吾郷清彦の神代文字研究と昭和オカルト(藤野七穂)

◎特別論考 日本超常現象懐疑派前史(皆神龍太郎)
◎昭和オカルト前史年表(本城達也)

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