『トンデモ本の新世界』
本城です。
久しぶりにトンデモ本シリーズを読みました。今日発売の『トンデモ本の新世界』(文芸社)です。
今回は「世界滅亡編」とあり、世界の滅亡に絡んだネタが、本や漫画、映画などからピックアップされています。ちょっと変わっているのは、滅亡までの道のりや滅亡時に焦点をあてたものだけでなく、滅亡後の新しい世界を扱った作品も取り上げられているところです。
それが第3章と第4章の「トンデモ終末後の世界」。当然まだ終末はきていませんから、そこは作者さんが想像で好き放題にできる世界でもあり、なかなかぶっ飛んでいる作品が多くて面白いです。
反面、1章と2章はややハードなネタが多く、トンデモ本として面白かったのは山本さんが最初に紹介している『秘伝ノストラダムス・コード』くらいだったのはちょっと残念でした。
ただ、それぞれ中身は濃い記事が多いです。ここはもう割り切って読んだ方がいいかもしれません。ちなみに前作までの目次と比べると執筆陣が変わっていて、ちょっと新鮮な印象です。最近は読んでいなかったという方も、この機会にご覧になられてはどうでしょうか。
本書の目次は以下をご参照ください。
目次
第1章 トンデモ終末予言の世界 「えっ、あの人も?」有名人編
『秘伝ノストラダムス・コード』(竹本忠雄)――山本弘
『未来仏ミロクの指は何をさしているか』(五島勉)――多田克己
『聖書の暗号』『聖書の暗号2』『Bible Code III: Saving the World』(マイケル・ドロズニン)――クララ・キイン
『ニュートン・コード』(塚原一成)――皆神龍太郎
『「みろくの世」―出口王仁三郎の世界―』(上田正昭監修)――原田実
『清少納書の大予言』(谷地淳平)――原田実
『日出づる日、災い近し』(麻原彰晃)――クララ・キイン
コラム 予言獣と予言(その1)――多田克己
第2章 トンデモ終末予言の世界 その他、個性的な方々が続々と…編
『的中王・海龍のとてつもない予言』(海籠)――唐沢俊一
特集「破滅学入門」(特集構成・野坂昭如)――唐沢俊一
『純正律は世界を救う』(玉木宏樹)――唐沢俊一
『「日月神示」夜明けの御用 岡本天明伝』(黒川柚月)――原田実
『2000末世紀之謎』(星座小王子)――原田実
『この地名が危ない』(楠原佑介)――多田克己
『美しき『聖騎士」たちの黙示録』(万師緑姫)/『天網恢恢疎にして漏らさず』(伯壬旭)――稗田おんまゆら
『量子進化――脳と進化の謎を量子力学が解く! 』(ジョンジョー・マクファデン)――川口友万
コラム2 予雷獣と予言(その2)――多田克己
第3章 トンデモ終未後の世界 コミックス編
『大ぼら一代』全11巻(本宮ひろ志)――新田五郎
『60億のシラミ』全5巻(飯森広一)――新田五郎
『メギドの火』全2巻(つのだじろう)――新田五郎
『餓鬼の惑星』全1巻(原作・滝沢解、劇画・小島剛夕)――新田五郎
『愛と希望の人類滅亡BLアンソロジー』全1巻ほか――新田五郎
第4章トンデモ終末後の世界 映画・ゲーム編
『原子怪獣と裸女』(監督=ロジャー・コーマン)――寶来誠
『原爆下のアメリカ』(監督=アルフレッド・E・グリーン)――寶来誠
『地球は壊滅する』(監督=アンドリュー・マルトン)――寶来誠
『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』(監督=日高繁明、脚本=甲斐久尊)――唐沢俊一
『奇蹟人間』(制作=アレクサンダー・コルダ、原案・脚本=H・G・ウェルズ、監督=ロタール・メンデス、主演=ローランド・ヤング)――唐沢俊一
『機械人間 感覚の理失』(監督=アレクサンドル・アンドリエフスキー)――唐沢俊一
『ファイナル・ジャッジメント』『ノストラダムス戦慄の啓示』『マンガノストラダムス戦慄の啓示』――稗田おんまゆら
「イルミナティカード」――山本弘
私が生きている間に、地球の終末を体験
する事はないと思います。
理由は、私が過去に3回見せられた夢が、
近年、具現化しているからです。
私の死後のシーンまで3パターンで
見せられていますが、私の死の原因は、
大災害ではありませんでした。
私の周りの人は、普通の生活をしている
様子の映像の夢でした。
私の死後、どんな住居(3パターン同じ)
で、どの様な人(3パターン違う)に
看取られて、私のお葬式が行われるのか
を3パターン見せられた夢でしたが、
そこから推測しています。
私は30年程前に、この3パターンの夢を
1セットにして、幾つか見せられ、
そのうちの夢が、近年実際に起こり始め、
体験する情況にあります。
近年、現実化するまでは、正夢になると
思っていませんでした。
この情況を多くの方々は体験しないからか、
私の話を信じられないと思います。
未体験の研究者は、記憶と現実の時系列を
混同し、混乱し誤解しているのではないか!!
とおっしゃる方々が多い。
私も、そのお気持ちを理解できます。
私も体験する前までは、皆様と同様に考えて
いましたから。
しかし、経験すると、実際は違います。
3パターンの夢が、夢の1セットの場合に
現実化して来ています。
私の死後に看取られているシーンの夢の場合、
現状、私が住む地域とは全く違う環境でした。
私の祖先が残してくれた土地でもなく、また、
そこに今ある住居ではなく、そこで私が死を
迎えるシーン(どこかの安い借家で質素な部屋)。
皆様に関係しそうな夢で、他に私が3回見せられた
夢の中には、
私が生きている余生中、私が生活している地域と
かなり離れた地域で、大災害が起こるシーンも
ありました。
その大災害で、私は生き残る夢でした。
その時、近くで一部壊れた建物もありましたが、
私が住む地域に大きな被害が無い様な夢でした。
でも、夢の中で私の住む地域から、離れた地域では
大災害が起こっている様な映像でした。
3パターンの夢の中では、私がいる地域でも、
ライフライン(電気)が止まり、テレビなどが
使えず、大災害を確認できないシーンの夢でした。
夢の中では、元気な者が自力で被害の様子を見に
行って帰って来た人から、災害の情況を聞き伝えで、
知るシーンの夢でした。
東北の3月11日の大災害と違います。
これから起こる事の様です。
『秘伝ノストラダムス・コード』(竹本忠雄)を買った身としては、山本弘の著作を読んでがっくりした。
土星人がユダヤ人、木星人がアメリカ人、ロバがナチスになることが明快に解説されているのに、イオネスクと竹本氏が適当に当てはめたかのような印象操作を行っている。もし、これが意図的でないなら、文章の分析で本を売る物書きとしては致命的なほどに解読力にかけていると思わざるを得ない。
まるで、思想の赤い新聞が、アジアの声と言いながら、特定アジアの意見しか載せてなかったり、北朝鮮のミサイルをロケットなどと言うようなミスリードを狙った書き方である。
エドガー・レオニや『検証 予言はどこまで当たるのか』で執筆している山津寿丸氏のように、愛と情熱が溢れ出ている分析とは、全く性質が違う。
かつて、故・志水一夫は『トンデモ ノストラダムス解剖学』(P59-60)で“愛”が見えない五島氏のノストラダムス本と言っていた。山本氏の著作からもそれがまったく見えない。
氏が何故そのような事をしたのかは容易に推察できる。
――科学的に予言なんて出来るわけないから、間違っている!――という決め付けが先にあるのだ。
ジェイムズ・ランディなる懐疑派はナルボンヌ伯なる人物は普通の辞書には載っていないから、信者がでっち上げた架空の人物であるといい、それが信者に孫引きされただけのように言っていた。だが、竹本氏の著作で実在した人物だと理解した。もちろん、竹本氏の著作の内容が全部正しいなんていうつもりは無い。
特にエピソードの大部分が後世になって創作された可能性が濃いのは懐疑派から指摘されている。
しかし、今更ノストラダムスに興味を持って決して安いとはいえない竹本氏の著作を買った人間なんぞ、極少数であると予想できるが故に、山本氏のミスリードを狙ったかのような内容の本に反対意見を述べたかったのでここまで来ました。
長文失礼。