『極限世界のいきものたち』
本城です。
ASIOSの横山雅司さんが新刊を出すことになりました。『極限世界のいきものたち』(彩図社)という本です。
- 作者: 横山 雅司
- 出版社/メーカー: 彩図社
- 発売日: 2010/09
- メディア: 単行本
本書では、人間ならば到底生きていけないような過酷な環境から、日常のすぐ近くで生息している意外と身近な生きものまで、驚きの方法で生き抜く不思議な生きものたちを全部で69に分けて紹介しています。
各項目はひとつの生きものにつき、解説とイラストがそれぞれ1ページずつのセット。見開きになっているのでコンパクトで大変読みやすいです。紹介される生きものもバラエティに富んでいて飽きることがありません。
本書を読んでいると、UMAでなくともこんなにすごい生きものたちが現実の世界にはたくさんいるじゃないか、というロマンを感じさせてくれます。なにしろすべて実在なんです。どんな環境であっても思いもよらぬ解決法で生き抜く生物たちのたくましさと、その多様性には目を見張るばかりです。好奇心の強い方は特に楽しめるのではないでしょうか。イラストつきなので小学校高学年以上のお子さんでも楽しんで読めると思います。
それと本書はあとがきもお勧めです。科学と自然についての誤った考え方に対して、その誤解を解くようにわかりやすい解説がされています。科学を忌避し、自然であることを賛美する方たちにはぜひ読んでいただきたい解説です。
なお、書店に並ぶのは関東だと9月24日以降。それ以外の地域では27日頃の予定だといいます。黄色の表紙に黒の帯が特徴ですので、お見かけの際には興味を持っていただけることを期待します。
紹介ありがとうございます。
とにかくこの手の他の珍獣本とかぶらないように、下手したら図鑑にも載ってないような種や、普通の人は一生その存在を知る事もないような、マニアックな種も掲載してあります。
よければ買って読んだってください。
そういえば、昨日たまたま見ていた衝撃映像を紹介する番組で、今回の本でも紹介されていたプロトプテルスが取り上げられてましたよ。
海外の番組からみたいでしたが、雨期に激しい雨が降ると日干しレンガに穴を開けて出てくる映像が紹介されていました。(噂は本当らしい)
でもさすがに、注釈に書いてあった悩ましい声をあげるかどうかまでは検証してませんでしたけどね。この本は注釈も面白くて好きです。