開運ブレスレッド

本城です。

2週間ほど前になりますが、開運ブレスレッドの販売業者が特定商取引法違反で業務停止命令を受けたそうです。違反内容は、表示義務違反、虚偽・誇大広告、顧客の意に反する申込みなど。

開運グッズといえば、よく雑誌の広告に載っているやつですね。経済産業省が発表した資料(PDFファイル)を見ると、9ページあたりから実際どのように騙されたのか、その具体的な手口が紹介されています。

どうも客によって要求する金額や細かい内容は違っているようですが、大まかには下記のようにまとめられそうです。

  1. 広告に宝くじが当たった人や、借金を完済した人の体験談を載せ、開運ブレスレッドを買って身につければ7日以内に願いが叶うかのように宣伝。
  2. 7日以内に効果がなければ返金保証する、と謳うことで客を引きつけ安心させる。
  3. しかし実際に購入して効果がなくても、すぐに返金には応じず、1年間のアフターケアを無料で受けてからだと言う。
  4. 無料の電話相談や霊視の中で、客に対し、効果がなかったのは邪気がついているからだ、それをお祓いしなければ幸運にはなれないなどと言って不安感を煽り、高額な祈祷料を払わせる。

やっていることは典型的な霊感商法とあまり大差がないようです。ただ、「返金保証」と「無料のアフターケア」は重要なポイントだと思います。特にアフターケアは有料だったら、その時点で胡散臭さに気づいて受けない人も多いのでしょうけど、それが無料だと、つい受けても損はないと思ってしまうのでしょう。

また、このような広告で「返金保証」とあっても、こういった仕組みを使えば結局高額を要求されることになるんだ、ということは知っておいて損はないと思います。注意したいところです。

開運ブレスレッド”へ3件のコメント

  1. ドーキンジスト より:

    私がたまに購入する男性向けのテレビガイド(というよりアイドル誌ですかね)『B.L.T.』にもこの手の宣伝が見開き2ページで掲載されています(関東版の10月号)。効果がない場合なかなか返金に応じないだろうとは予想していましたが、こんなからくりがあったんですか。
    ところで、ベンジャミン・フルフォードのブログにこんな投稿が掲載されていました。
    9月21日(月)ベンジャミン・フルフォード講演会~世界のパラダイムシフトが近い!メディアの洗脳から解かれ、日本人の「大和魂」を取り戻そう!~
    <かの有名なアインシュタインは大正時代に来日したときに、「神の国である日本を残してくれたことは世界平和につながる。日本には歴史や文化があり情緒がある。そこに品格や道徳が加わり人間観を作っている。そういう国は世界広しと言えども他にはない」と言った。ところが日本人は「日本はだめな国で遅れた国である。外国は立派な国で全て進んでいる国である」というマスコミの洗脳や教育のために自信を失ってしまった。しかし決してそうではなく、日本は世界の手本になる歴史や文化を持っている。それを自国の日本人が自覚し、世界を正しい方向に導くべきである。日本人が「大和魂」を取り戻すことは世界の平和につながっていくのである。>
    『謎解き超常現象』でも取り上げられていた、アインシュタインの発言に関する事を完全に勘違いしていますね。リチャード・ドーキンスの『神は妄想である』(早川書房)の第一章に詳しいですが、アインシュタインはそもそも無神論者です。
    マイケル・ジャクソンがCIAに暗殺されたと言う彼の意見には、フルフォード氏には典型のしっかりした証拠を提示しない状況にありますので、同意しかねますが、マイケルに対するマスコミの扱いには大いに賛同出来る所が見受けられます。
    http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/

  2. 砥石 より:

    怖い業者ですが、業務停止を受けたことは痛快ですね。
    業務停止といえば、以前友人に勧められたマルチ商法が、そのすぐ後に、業務停止を食らったことがありました。
    メールしたら「悪いことをしていのは、一部の人」と帰ってきました。
    で、最近あったら、「儲けたから、警告されたんだ」と陰謀論めいたことをいっておりました。
    ・・・・・・
    業務停止はいいけど、それで効果あるんでしょうか?友人のマルチは、業務停止がとけて、今もやっています。

  3. 本城 より:

    >ドーキンジストさん
    ああ、フルフォードはアインシュタインの予言を信じているんですか。もともとこの話の真相部分はそれほど珍しいわけではなく、ちょっと調べれば情報が手に入るはずだけれど・・・・・・
    >砥石さん
    業者自体には、あまり大きなダメージはないんじゃないですかね。名前を変えてしまえばわからないですし。
    ただ今回の摘発で、まったく同じ返金保証システムは使いづらくなったかもしれません。ネットの普及した現在では、検索すれば今回のやり方がヒットしてしまいますから。

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