幻解!超常ファイル最新回「超能力捜査の謎&究極UFO解析バトル」
本城です。「幻解!超常ファイル」の最新回が近日放送予定です。
▼6月9日(木)21時00分~ 22時00分 NHKBSプレミアム
「幻解!超常ファイル 超能力捜査の謎&究極UFO解析バトル」
今回は超能力捜査とUFO映像の解析だそうです。UFO映像はこれまで以上に難易度が高いものを扱うようです。超能力捜査の方では山本弘さんが出演されます。
超能力捜査番組ではお馴染みの光景として、透視でキーワードを挙げると、町で次々とそのキーワードに合致するものが見つかっていく、というやつがありますよね。あれを今回、実験しているそうです。超能力なしで。はたしてどれくらい当たるのかは、放送を見てのお楽しみです。
超能力捜査といえば、先週は「今夜あの未解決事件を超能力軍団が徹底捜査X-MENジャパン」という番組が放送されていました。この番組では珍しく日本の超能力者の方たちが参加されていましたが、結局、解決しないという点ではいつも通りです。
唯一見所があったのは、記憶喪失の年配男性の案件だったでしょうか。けれども本人が記憶を取り戻したと言えそうなのはほんの一部(パチンコ屋の名前)くらいで、あとは本当に本人に関わる情報だったのか疑問でした。
たとえば50年前に飲み屋で見た人の記憶など、どれだけ信用できるでしょうか?
以前、超能力捜査も行う「TVのチカラ」という番組では、ある人物に関わる情報を視聴者に求めると、日本中からたくさんの電話がかかってきて情報が集まっていました。その人物を見た、会った、一緒に話したことがあるなどの情報はザラです。
しかし、その探していた人物が後日、自宅近くから遺体で発見され、失踪後すぐに亡くなっていたことがわかると、寄せられていた情報のほとんどは勘違いだったということが判明します。(その前に確認しにいって情報提供者の勘違いだったことが判明することもよくありました)
人間の記憶は一般に思われているよりも、ずっといい加減です。退行催眠で偽の記憶を作り出すこともあります。件の番組では、こうした問題に対する検討がまったくなかったのは残念でした。
BSプレマップの予告編からでもかなり面白そうなのが伝わってきます。期待大ですね。
有名な警句として「証言は物語化する」というのがあります。だから、目撃談偏重と考えられる番組や記事・情報は初めから信用しない方が安全です。
本件のようなのは、所詮、視聴率稼ぎの自称検証・科学番組。それは誑言(おうげん。人を騙し惑わす言葉。)生成装置だと認識すべきですね。