会合いろいろ
本城です。
先月からASIOS関連の会合が3つありました。それぞれ個別に紹介しようと思っていたのですが、時間が取れなかったため、まとめて紹介させていただきます。
4月26日
アメリカの懐疑系団体「Center for Inquiry」(通称「CFI」シーエフアイ)のメンバー、マイケル・ブランドンさんと会合を開きました。
「Center for Inquiry」(センター・フォー・インクワイアリー)とは、直訳すると「事実を求めるためのセンター」でしょうか。その主な目的は科学的な考え方や教育の普及です。実はこの団体、アメリカの懐疑団体の総本山的な位置づけでして、日本の懐疑論者の間では比較的程度知名度のある「CSI」(旧サイコップ)の上位組織です。
でも実を言うと、私はそのことを知りませんでした。皆神さんもご存じなかったそうですから、日本で知っている人はほとんどいないのかもしれません。しかし海外の懐疑論者の間では、かなり知名度が高いみたいなんですね。やはり日本は情報面で後れをとっているのでしょう。
そのようなわけで26日に、私と、英語が得意な中井さやかさんが一緒にマイケルさんと初会合を開きました。目的は、CFIについてのプレゼンを受けること。
説明によりますと、CFIの活動には大きく分けて3部門あり、それぞれに専門の団体が存在するそうです。まず第1は超常現象&疑似科学。これはCSIが担当。第2は宗教&ヒューマニズム。専門団体はCouncil for Secular Humanism(CSH)。第3はニセ医療。専門団体はCommission for Scientific Medicine and Mental Health (CSMMH)、Committee for the Scientific Examination of Religion (CSER)。
CFIはそれらを統括しながら、科学的な考え方や教育の普及をしていく団体のようです。
ちなみにCFIは、上記3部門に関連する本を年に100冊ほど出している「プロメテウス・ブックス」という自前の出版社も運営しています。また本部はニューヨークにあり、16万冊の蔵書を抱える図書館や宿泊施設も完備。
支部はアメリカ国内に12ほどある他、海外ではカナダ、イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、ポーランド、ナイジェリア、セネガル、ザンビア、ウガンダ、ケニア、ネパール、バングラデシュ、エジプト、中国、ロシア、ペルー、アルゼンチン、ルーマニア、にあるそうです。
世界で2番目に大きな懐疑団体があるオーストラリアにまだ支部がないのは意外ですが、他の地域には大体ありますね。
とはいえ、この中に日本はありません。そこで、マイケルさんの一番の目的は日本に支部をつくることでもあったんです。しかしこの時点では話を聞いたばかりでどこまで協力できるかわりませんでしたし、上記の第2部門である宗教&ヒューマニズムは、日本と海外では状況がまったく違います。
ですから海外でやっている活動をそのまま日本に移植したのでは、おそらくうまくいかない可能性が高いです。そこは日本に合った工夫が必要だと思います。
そのようなわけで、この日の会合では今後お互いに連絡を取り合って協力する意志があることを確認し合う一方、情報を整理して考える時間をもらい、今後のことは次回の会合で話し合うことになりました。
5月7日
秋月さんと一緒に、『謎解き 超常現象』の出版元である彩図社の方たちとの飲み会に参加しました。場所は沖縄料理の店。「海ぶどう」という海藻の一種を初めて食べました。正直、見た目と名前からすると味はまずそうに思えたんですが(笑)、実際に食べてみたら美味しかったですね。
『謎解き 超常現象』の方は売れ行きが好調につき、次回作を来年の4月頃に出すことが決まりました。今後は項目の選定や売り上げにもよりますが、年に一回くらいのペースでシリーズ化できると思います。(※おかげさまで5月18日に次の増刷が決まり、これで第3刷になりました)
5月17日
都内で会合を開きました。参加者は私の他に、中井さん、秋月さん、長澤さん、今月に新しく客員として加入された寺薗さん、そしてCFIのマイケルさん。そして二次会からは皆神さんと、Tokyo Brights Group(※)の主催者であるカラ・ベッシャーさんも加わりました。(※英語で無神論者を意味する「Atheist」という言葉を、「Bright」という言葉に言い換えるように推進しているグループの東京支部)
この日の主な議題は、次回『謎解き 超常現象』の大まかな項目決めと、新しいメンバー区分の検討。それに改めてCFIのプレゼンを受け、日本支部をつくれそうかの検討。
CFIについては、もともとASIOSが代理店のような感じで日本支部を兼務してはどうかとマイケルさんから1つのアイデアとして提案されていたのですが、やはり大まかな方向性は同じでも、個別の活動目的が異なるのであれば別々にしたほうがわかりやすい、という方向に傾きつつあります。
そこで、土台作りの段階ではASIOSが代理店のような感じでもいいですが、ある程度人数が増えてきたら独立した別の団体としてスタートしたほうがいいと思っています。(お互いに協力関係を築きながら)
しかしそれには、日本ではほとんど知名度がないCFIのことをまず知ってもらう必要があります。またそのためのわかりやすい説明を用意し、活動内容も日本に合うようにアレンジする必要もあります。さらに活動できるメンバーも集める必要があります。
実際のところ、実現させるのは難しいところもあるのですが、できない理由を探していたらいつまで経っても前に進みません。そこで今後はマイケルさんをはじめとする関係者と検討を重ねながら、日本支部をつくるためにできるだけの協力をしていきたいと考えています。(※この件につきましては、進展があり次第、報告していく予定です)
最近すごくいい懐疑系(?)サイトを見つけました!!!全部英語ですけど….
http://whatstheharm.net/
このサイトは、以前アメリカの有名懐疑podcast で紹介されいていい情報源になると思います。もう知ってるかもしれませんが…
なんだか、面倒くさそうな事になってますね・・・w
>twilightさん
ご紹介どうも!早速お気に入りに入れました。
ざっと見たところでは、実害事例を集めたサイトみたいですね。日本の事例は紹介されてないか探したらひとつ発見。(下から4番目)
http://whatstheharm.net/exorcisms.html
被害総額が約1億5000万円にもなった霊感商法ですね。
http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/news/2003/0124-4.html
>motizukiさん
確かに面倒くさいところはありますね~
でも懐疑的な活動そのものが面倒くささを含んでいるので、もう大分慣れました(^^;)
日本は霊感商法が多いですね…
feng shui(風水)のページをもう読みましたか?
http://whatstheharm.net/fengshui.html
最初の二つは、結構面白いですよ!
風水で殺人なんて…
最初の方は、隣近所同士が風水のビリーバー→互いに反目→ケンカに発展→最後は殺人、ということになってしまったみたいですね。一方が鏡を置いたら、もう一方も同じことをしてやり返す、ってところはさすがビリーバー同士。