本の紹介(2)

昨日の続きです。

『都市伝説探偵団』

『アエラ』に連載されていた都市伝説の取材記事をまとめた本です。全部で70近い項目がありますが、それぞれ3ページほどの分量のため、さくさく読めます。内容もけっこうしっかりしており、専門家へ取材した情報が多いので参考になります。ちなみに後書きで触れられていますが、編集を担当したのは皆神さんです。

『異次元の怪奇』

南山宏さんが1971年に大陸書房から出されたオカルト本。昔懐かしい怪奇話を100件以上紹介しています。といっても1項目1ページ弱なので、こちらもさくさく読めます。ただ出典が書かれていないため、興味を持っても自力で追うのは苦労しますが、次から次に紹介される奇現象は読んでいるだけでも楽しいです。とりあえず検証は後回しにして読むのがおすすめ。

『指紋論』

指紋をテーマに、身元確認の社会史を追った本とでもいいましょうか。おすすめは心霊主義を扱った第1章でして、ここでは有名霊媒師マージェリーと日本の心霊研究家・浅野和三郎、幽霊の手形で有名なクルスキー、さらには19世紀の心霊写真などの話が展開されます。

幽霊の身元をどうやって確認し、存在を証明するか。そう考えたときに、その時代時代の最先端の技術が取り込まれていく様子が興味深いです。

『しゃべくり大王』

米沢りかさんの漫画。本書は米沢さんの体験談を漫画化したもので、全編にわたって面白いですが、中でも最後に収録されている「魅せます!!テレビの裏側!!」がツボでした。

内容は、米沢さんが以前、友人に誘われてエキストラとして収録に参加した某オカルト番組の体験記。視聴者側ではわからない、番組収録の現場に立ち会った人ならではの裏話が盛りだくさんで興味深く読めました。

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