水面を走るヘラジカの動画は本物だった
本城です。
昨年、海外で話題になった動画に、水面を走るヘラジカの動画がありました。
これはアラスカの川を航行するボートの上から撮影されたもので、大きなヘラジカが水しぶきをあげながら水面を走り、ボートの前を横切っていくのです。
もちろん、普通は水面を走ることなどできません。ですから、あり得ないことが起きているとして、話題になりました。
私がこの動画をはじめて見たのは、昨年末に放送された『ビートたけしの超常現象Xファイル』（テレビ朝日）でした。実はこのとき、一緒に見ていた人から、「この川って浅いらしいよ」という話を聞いていました。
なんでも、前に別の番組で、そう言っているのを聞いたといいます。ただ、そのときは番組名まで思い出せなかったので、そのままになっていました。
ところが、たまたま昨夜、録りためていた『世界の何だコレ！？ミステリー』（フジテレビ）を見ていたら、2020年11月4日の放送分でこの動画が紹介されていたのです。そして、「投稿者によれば、水深が浅かったそうだ」というナレーションもありました。
それで、投稿者のクリスティさん（Kristy Paniptchuk）で調べてみたところ、以下の記事が見つかりました。
「It’s the Moose-iah! Astonishing video shows 1,000lb animal ‘walking on water’ alongside boat on an Alaskan river」
https://www.dailymail.co.uk/news/article-8883613/Moose-appears-walk-water-Alaska.html
「MOOS-IAH RETURNS Incredible video shows ‘Jesus moose’ appearing to ‘walk on water’ in Alaska」
https://www.the-sun.com/news/1704396/video-shows-moose-walk-on-water/
記事によれば、やはり川は浅かったそうです。水深は約13センチ（5インチ）しかなかったとか。これならヘラジカでも走れますね。
ボートがそんな浅い川を航行できたのも、プロペラ式ではないジェット推進型のやつだったからだそうです。これは水を後ろに吹き出して進むタイプで、水深が浅くても前に進むことができます。
※参考ページ
https://niyodogawa.org/blog/outdoor/walking/world/18844/
そういうわけで、水面を走るヘラジカの動画はフェイクではなく本物でした。投稿者が正直に真相を話してくれていたことに感謝です。
