マンガ『拳闘暗黒伝セスタス』

若島です。

突然ですが、私はマンガが好きです。近年のメジャーなものでは、海皇紀、HUNTER×HUNTER、ONE PEACE、はじめの一歩、範馬刃牙あたりは最上の評価。

ほかにも、カイジ、アカギ、餓狼伝、ベルセルク、ガラスの仮面、光の碁、デスノート、ドリームス、修羅の門、同「刻」、極悪がんぼ、ナニワ金融道、バガボンド、きららの寿司、手塚治虫のエグイのやシュールなものまでかなり多い。

で、そんな私も、ややマイナーだがこりゃ面白いぞいというマンガもかなりあって、本日は、そんな中でもおすすめの一冊を紹介。

すばり・・・
拳闘暗黒伝セスタス

この作品です。いま1~14巻まで出ています。まあ、素晴らしいですよコレ。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4592133218/ref=cm_cr_pr_product_top

とにかくほぼ1年で1巻という刊行ペースがつらいけれども、新刊が出ると即買い。そして、3回くらい読み直して悶絶する「あああああ、次1年後かよ!」と。

まあそれくらい本当に面白いんです。

というわけで、レビュー書いておきました。

「かなりの傑作だと評価する。1世紀ローマ帝国の時代を生きる少年拳闘士の物語で、基本的には格闘マンガである。マンガとしても非常に面白いのだが、なによりも古代ローマに関する豊富な資料に基づいた描写や歴史観を取り込んだ世界が素晴らしく、政治や人物はもとより、食文化や市民生活など丁寧に調べられている。

母アグリッピーナの悪妻賢母ぶりやネロの善政など興味深い話も多い。(もちろん、拳奴が服を着て試合をするなど、史実とそぐわない描写もあるが、さすがに主人公の少年が裸で殴りあうわけにはいかないので仕方ない)

ともあれ、そのように、確かな世界観を構築したうえで、フィクションが展開されるのだ。あと好きなところは、近代ボクシングや格闘技の概念や理論体系とはややことなる古代ローマの理論体系を表現するための言葉の使い方。打撃精度、要撃(カウンター)、優速である、被弾した、などに加え、古い言い回しをまぜることでいい感じになっているのだ。とても面白いのでおすすめ。」

と、こういう風な感じです。全般的な面白さについても、ぜひAMAZONのほかの人のレビューとかでチェックしてみてください。

なんというか、世界史に興味を持つきかっけにもなるかなとか思います。アグリッピーナとネロの近親相姦などもあり、お子様向けというにはひと悶着あるかもしれませんが、そのくらいの性のタブーにはとらわれないというご家庭は、知的好奇心を刺激する意味でも、ぜひお子様に読ませてはいかがでしょうか。ただ大人向けなのかな??

とにかく古代ローマに関しては本当によく調べているのでびっくりです。