簡単な10ステップで霊能者になる方法(前編)

本城です。

今回はアメリカの3大懐疑団体のひとつ「スケプティック・ソサエティ」が公開している「簡単な10ステップで霊能者になる方法」を翻訳して紹介したいと思います。

同団体の代表を務めるマイケル・シャーマーによると、この10ステップを1日練習するだけで、彼のことを「本物の霊能者」だと客に思い込ませることができたそうです。

その方法というのは、いわゆる「コールド・リーディング」などのテクニックも含まれていますが、他にも雰囲気作りなどのテクニックも含まれています。これらを使えば、本当は自分に無い霊能力をあると思い込ませることができるというわけです。

一度に全部紹介すると長くなってしまうので、今日と明日で半分ずつ紹介しようと思います。それではまず前半の5つです。

STEP1

客に親しみと快適さを経験させるための舞台を準備しましょう。あなたを偉大な霊能者に見せるためには、魔方陣や占星図、参考図書でいっぱいになった本棚といった小道具がとても重要です。

また、座り心地の良い椅子と小さいテーブル、レースのテーブルクロス、キャンドル、暖色系の照明、お香などは、“スピリチュアルな”印象をあなたの客に与えるでしょう。

STEP2

同情的で思いやりのある人物を演じてください。そうすることで客は、あなたの発言をより受け入れやすい状態になります。

柔らかな声、穏やかな振る舞い、微笑み、一定のアイコンタクト、時折、耳を客の方に向けるといった行為を心がけると良いでしょう。脚を組んだり、腕を組んだりといったことはやってはいけません。

あなたは自分のことを「直感・創造的」な霊能者であると言いましょう。そして客には、様々な心の悩みを抱えて自分のもとにやってきたことがわかると説明しましょう。(客の心はニューエイジやスピリチュアルを好むようになっています)

そしてあなたがミスしても合理化できるように、次のように言い加えるといいでしょう。

「私の霊視が100%正確であれば素晴らしいでしょうが、誰も完全ということはありません」

STEP3

多くの人は、次の7つのことに関して悩みを持っています。愛、健康、お金、仕事、旅行、教育、夢。さりげなく質問をしながら、まずは客がどのカテゴリーの悩みをもっているのか見当をつけるといいでしょう。

STEP4

霊視は「バーナム効果」を使って始めます。(※バーナム効果とは、誰にでも当てはまるような一般的な人物描写を、自分だけに当てはまるものだと思い込んでしまう現象のこと)

STEP5

バーナム効果のあとは、より具体的な内容にしていきます。以下の事柄に触れれば、大抵の人々は思い当たることがあるでしょう。

  • 子どもの頃のおもちゃ、本
  • 古い写真
  • もう動かない時計か腕時計
  • もう動かない電化製品
  • 古い医薬品か、時代遅れの医療器具
  • 死んだ家族の誰かが残した宝石
  • 冷蔵庫か電話の近くにあるメモ
  • 昔やっていた趣味の本
  • 何をあけるものだったか思い出せない鍵
  • 開けない、もしくはスムーズに動かない引き出し

さらに個人に関するものもあります。

  • 子ども時代の水に関する事故
  • 住所に関連する数字の「2」
  • ひざの傷
  • 子どもの頃は長い間、髪が短かった
  • 一度も着なかった服
  • 財布や手帳に好きな人の写真
  • 片方をなくしたイヤリング、ピアス

さて、ここまでが前半の5ステップです。いかがだったでしょうか。STEP2は江原氏が実践しているテクニックですね。よく、霊能者の態度で本物か偽者の区別をつけたがる人がいますが、これは最も騙されやすい基準なので使わないほうがいいと思います。

STEP5は私の場合、17項目中14項目も思い当たることがあります(笑)。とくに思い当たる節がないのは「死んだ家族の誰かが残した宝石」、「子ども時代の水に関する事故」、「財布や手帳に好きな人の写真」の3つだけです。

そういえば最後の写真については、江原氏が檀れいを「オーラの泉」で霊視したときに言っていましたね。こういった項目は、一度言及すると相手は自分から思い当たることを色々と話してしまって簡単に情報が得られるものです。

そして霊能者が言っていたのは最初のキッカケになる事柄や、途中の相づちだけだったりするのに、自分が話した詳しい内容も霊能者が霊視したことだと思い込んでしまうことがあるので注意が必要です。

後半の5ステップは明日紹介します。お楽しみに。