ビッグフットの頭の化石を発見!→岩でした……
本城です。
先月、アメリカのユタ州でビッグフットの頭部の化石を発見したと主張する男性が現れました。彼の名はトッド・メイ。
メイは地元の『Standard-Examiner』紙の事務所を訪れ、化石発見についての話を披露。デジカメの写真を見せたあと、「これを見たいですか?」「私の車のトランクにありますよ」と言いました。
化石は6週間前にユタ州にあるオグデン渓谷の近くで見つけたといいます。化石を探索中、土から突き出た岩のようなものを見つけ、掘り返したところ、それがビッグフットの頭部の化石だったそうです。メイによれば、現場近くでビッグフットを目撃したこともあるのだとか。
メイから実物を見せてもらった地元紙は、何人かの古生物学者に写真を送って意見を求めました。それに応えたのが古生物学者のケネス・カーペンターです。彼は分析して次のように述べます。
「面白いけれど化石化した頭ではないですね。それは私が見た中で最も頭のような岩であることは認めます。しかしながら、それは自然の現象です。ただ岩が風化して奇妙になっただけです」
残念ながら、化石ではなくただの岩だったようです。
ちなみに別の古生物学者、ブルックス・ブリットによれば、こういった問い合わせは定期的にあるといいます。「それはただ何か面白いもののように見える岩に過ぎません」。ブリットは人々が心臓、腎臓、指、卵など、あらゆる種類の岩を持ち込んでくるといいます。
しかし悲しいかな、それは化石ではなく岩であると詳しく説明しても、大発見をしたと信じている人たちにはなかなか納得してもられないのだそうです。今日もどこかで奇妙な形をした様々な岩が化石と間違われているのかもしれません。